新潟レディースライフクリニックさま|栄養療法の導入で“根本的な改善”につながる治療を提供が可能に
「女性のトータルライフサポート」のため、スタッフの学びも全面サポート

はじめに
これまでの治療では解決が難しかった疾患や症状に対して、「オーソモレキュラー栄養療法」を新たなアプローチとして導入する医師が増えています。本記事では、実際に栄養療法を取り入れている医療現場の声をお届けします。
今回は、栄養療法を積極的に導入している「新潟レディースライフクリニック」の杉野 健太郎先生に、株式会社MSSクリニック・サポート部の津村 孝之がお話を伺いました。婦人科診療において「根本的な改善につながる治療」を目指し、成長期、妊娠前後、更年期など、さまざまな変化がある「女性のライフステージをトータルサポートするため」に栄養療法を取り入れている杉野先生。栄養療法を実践する現場で感じている手応えや、実際の変化についてお話しいただきました。詳しくは、ぜひ下記の本編でご覧ください。
1. 栄養療法導入の決め手は「理論」と「納得感」
津村:まず、なぜ栄養療法をクリニックに導入されたのか教えていただけますか。
杉野:婦人科の診療では、これまでも月経困難症や更年期症状の患者さまを多く診てきました。ですが、例えば頭痛がある方には鎮痛薬を処方するだけといった対応になりがちで、「これでは根本的な治療にはなっていないのではないか」という疑問をもっていたんです。
コロナ禍で診療が落ち着いた時期に、「オーソモレキュラー栄養療法」の存在を知り、講座を受講しました。学んでると、実に理論的で納得感があったため、当院で導入することを決めました。
2. 自らの体感とスタッフさまの変化
津村:先生ご自身やスタッフの方は、実際に栄養療法を試されたのでしょうか。
杉野:はい。まずは私自身で栄養療法を実践してみましたが、体調を崩すことなく過ごせており、メンタル面も良好です。スタッフにも声をかけて希望者を募り、モニターとして現在10名ほどが実践しています。例えば、生理痛が強くて夜勤ができないかもしれないと言っていたスタッフが、栄養療法に取り組むようになったことで鎮痛薬に頼らず夜勤をこなせるようになった、という事例もあります。
3. プレコンセプションケアで「栄養解析」を実施=全身を整える
津村:診療では、どのように栄養療法を活用されていますか。
杉野:「妊娠前健康診断(自費診療)」の検査項目に、「栄養解析」(※)を取り入れています。プレコンセプションケアとして妊娠前からコンディションを整えることで、妊娠しやすいからだを目指すだけでなく、妊娠後の経過もよくなると考えています。一般的なブライダルチェックは性感染症の検査が中心のため、そこに栄養解析を加えることは、妊娠前の体調管理に役立つと感じています。また、妊娠の有無に関係なく、ヘルスケアの一環として、必要に応じて栄養解析や栄養管理も提案しています。
※栄養解析…血液検査データと問診情報を基に、体内で不足している栄養素を栄養医学的に分析すること
津村:栄養面でのアドバイスは、女性だけでなく、パートナーである男性に対してもされているのでしょうか。
杉野:男性も検査を行い、亜鉛やコエンザイムQ10などを勧めることが多いです。ビタミンDは男女問わず、積極的に摂取を勧めています。

4. 妊娠中の栄養管理が与える産後への好影響
津村:妊娠中や産後の患者さまへの取り組みについて、具体的に教えていただけますか。
杉野:妊娠中の患者さまはフェリチン値も測定しています。ヘモグロビンの値が正常でもフェリチンが低い方には積極的に鉄を摂取してもらうようにしています。実際、鉄を摂取してもらうことで産後のお母さん、赤ちゃん共に元気に過ごせる傾向が見られているので、助産師からも評価されています。
こうした実例があるので、スタッフ全員で、鉄の重要性を改めて認識しています。
5. 栄養療法で患者さまの長年の不調も改善!
津村:栄養療法に取り組んだ患者さまの反応はいかがですか。
杉野:患者さまの反応は非常に良好ですね。特に、PMSやPMDDの方は比較的早い段階で体感を得られることが多く、「毎月つらかった症状がよくなった!」という声をいただきます。 また、栄養管理として鉄(ヘム鉄)やナイアシンアミドなどを取り入れたことで、快適な毎日を過ごせているという実感をもつ方も増えています。

6. スタッフへの惜しみない投資がクリニック全体のレベルアップにつながる
津村:院内のスタッフさまの理解や、協力体制について教えてください。
杉野:当院はスタッフにも積極的に栄養療法のセミナーや学会に参加してもらっており、それに係る旅費や参加費はクリニックで負担しています。また、認定資格の取得も全額補助していて、現在は1名が取得、2名が取得準備中です。 院内では勉強会も定期的に開催しています。看護スタッフからも情報発信してもらうことで、スタッフ全体での理解や協力度が上がっていると感じています。
7. 栄養療法を広めるための情報発信も
津村:ちなみに、クリニック内外への情報発信やPR活動で、何か取り組まれていることはありますか。
杉野:栄養療法についての紹介を含めた、自費診療のパンフレットを制作し、院内で配布しています。あとは、インスタグラムでの情報発信や広告も実施していて、対象年代の方々が情報を受け取りやすいような工夫しています。情報発信の際には、より多くの方に栄養療法を知っていただくことを意識していますね。

8. 栄養療法による「女性のトータルライフサポート」を目指して
津村:では最後に、先生が今後、クリニックとして目指していることをお聞かせください。
杉野:当院は「女性のトータルライフサポート」を掲げています。成長期や思春期のお子さんへのサポートから、月経、妊娠・出産、さらには更年期やその後のライフステージまで、幅広い世代の女性を支える診療を続けていきたいと考えています。今後も栄養療法を通じて、患者さまのQOL向上に貢献していきたいと思っています。
栄養療法の導入をご検討中の医師の方へ
まずは現在行っている診療やご提案プランに、栄養療法によるアプローチを加えてみませんか。
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